2013-01-01から1年間の記事一覧

靖国公式参拝への反応 「たかが日本、されど日本」

12月28日のTBSの情報番組「情報7days」で、視聴者を対象にした「安倍首相の靖国参拝」緊急世論調査が行われた。3万名超の投票がなされた結果、68%が「安倍首相の靖国参拝」に賛成し32%が反対だった。Yahooの意識調査では、8割近くが安倍首相の靖国参拝を「…

ガッカリする米国もあれば、信頼できる米国もある

1.17年目の普天間問題の進展 沖縄の仲井真知事が、名護の市長選挙の結果とは関係なく、辺野古埋立申請の可否を「年内に決める」と言い出したのは12月13日だった。25日に安倍首相と仲井真知事のトップ会談があった。首相は基地負担の軽減策を発表するととも…

年末の国内政治を巡る様々な議論

3年3ケ月に及ぶ民主党政権の政治的な閉塞感が完全に打破されて、安倍政権は日本の安全保障の強化を急ピッチで進めている。臨時国会終了後に、来年度の税制を決め、ASEAN10か国との特別首脳会合が行われ、防衛大綱の見直しと中期防衛力整備計画の改定が…

内外情勢 2013年12月

1.12月8日に日米関係を考える 国家安全保障会議ができて、特定秘密保護法が成立し、日米開戦から72年目の12月8日を迎えた。賛否はあるが、現在秘密扱いにされ、統一ルールもなく責任者も明確ではなかった部分に、ようやく法律の網がかかった。スパイ防止…

伊豆の地名と神々 谷川先生の考え方

少し前になるが今年の8月24日に民俗学者の谷川健一先生が亡くなられた。92歳だった。平凡社で「太陽」の初代編集長だった。退職後、沖縄や宮古といった南西諸島をはじめ全国各地でフィールドワークを行い、日本の地名や、神社の祭神、旧家の伝承を総合する…

「イノシカチョウ」と「笹に蝶」

山陽新幹線で姫路・相生を過ぎると岡山県の備前市に入る。山間の農業・漁業と焼物の街だ。その備前市が深刻化する鳥獣被害に対して、10月に「シカ・イノシシ課」を新設したという。従来からの猟友会への資材提供や補助金支給に加え、シカやイノシシを活用し…

2013年9月 長期政権への胎動

1.2020年東京オリンピック開催の報を受けて 2020年に東京でオリンピックが開かれることとなった。ソチの冬季オリンピック、3年後のリオデジャネイロ・オリンピックの準備の遅れが報じられていることが、安定感のある東京を選ばせたのかもしれない。 日本の…

素晴らしい経験ができる街を創ろう 街づくりノート1

「経験経済」(Experience Economy)という言葉は耳慣れない言葉かもしれない。時代が過ぎるにしたがって、経済的価値の本質が、「コモディティ」、「商品」から「サービス」に移り、今後は「経験」に移ってくるのではないかという仮説だ。サービス経済が成…

靖国神社を8月15日に参拝せず

安倍総理大臣は夏休みに選挙区の山口に帰って松陰神社に参拝したという。山口では、「日本の子供たちが誇りをもてる国をつくっていくのが、私の大きな目標だ。このための教育の再生、さらには将来の憲法改正に向けて頑張っていく」と述べたという。その志を…

内外情勢 2013年8月 戦後の終わりの始まり

1.戦後の終わりの始まり 内閣法制局長官に駐仏大使がなることがきまった。集団的自衛権の議論を進めるシフトだという。同時に秋に向けて国土強靭化のための45プロジェクトの優先順位づけが議論されている。安全保障会議の創設は首相指示によって繰り上げら…

内外情勢 2013年7月 参議院選挙

1.参議院銀選挙の結果 個人的な事情で、この4か月間、ほとんどブログの更新ができなかった。参議院選挙を中心とした内外情勢の点検から始める。ようやく7月21日の参議院選挙が終わり、自民党が大勝し民主党は大敗した。安倍政権は信任された。自民党65議席…

東日本大震災を経験したあとの安全保障の議論

今月の1日から5日間、防衛省は、午前9時18分にマグニチュード9.1の「南海トラフ巨大地震」が発生したとの想定で、15の府省庁、30の自治体、在日米軍も含めて3千人が参加した大規模な図上演習を実施したという。東海から九州までの7県で震度7の揺れが観測…

水文学

「水文学」という学問の分野がある。「水ぶんがく」ではなくて、天文学のように「すいもんがく」と読む。地球上の水循環を対象とする地球科学の一分野で、水の供給源としての降水の地域的・時間的分布特性、蒸発、浸透、陸水や地下水の移動が主な研究対象だ…

ダブル選挙と地方の政治

1.ダブル選挙の可能性 2.防衛省の辺野古沿岸の公有水面埋め立て申請 3.国境離島の経済 4.テロへの備え 1.ダブル選挙の可能性 (1)日本維新の会とみんなの会の選挙協力 自民党は既に54議席を固め、「選挙区で42、全国区で22」の64議席、更にその上を…

これから1年の東アジアの大変動

小型の核兵器と弾道ミサイルを作った北朝鮮に対し、韓国は67%の国民が米軍の枠組みの中でではあるが核武装に賛成したという。昨年末に韓国の大統領選挙で朴大統領が負けていれば、韓国は事実上、北によって統合されたとみる識者は少なくない。それよりは益…

「ヨーコ物語のその後」と慰安婦問題再論

米国における韓国系住民の反日宣伝が著しい。ニュージャージー州下院では「第2次世界大戦当時、日本軍に強制的に連行された慰安婦被害者20万人・・・」という決議案を可決したという。 対馬の盗まれた仏像は返されず、踊る集団が公園を占拠したかと思えば、…

英語もあるが、「理工学」教育の充実を

1.日本経済の3部門分析 日銀の総裁・副総裁が決まりデフレ脱却路線が明確になった。2年以内に2%の物価上昇率を目標とするとの由だ。TPPや今後の経済政策についてもっとも納得できる議論をされているお一人に、ニューヨーク大学名誉教授の佐藤隆三先生がい…

地方行政ノート 府市統合が始まった 

1.府市統合が始まった 2015年の「大阪都」実現に向け、大阪府と大阪市が4月、制度設計を実務面で支える「大都市局」を大阪市に設置するという。橋下徹市長は「エース級を集める」とし、府市職員100人を投入する方針だという。既に辞令がでて、顔合わせと…

モンゴル、カリブ海と日本 村田良平大使のこと

1.夏の参院選挙 安倍政権の支持率は3ヶ月連続して上昇した。これ以上ないほどのロケットスタートだった。自民党の河村建夫選対委員長は3月16日の全国幹事長会議であいさつし、夏の参院選で非改選議席を含めて自民、公明両党が参院で過半数を回復するため53…

内外情勢 2013年3月 

(1)TPP参加表明 (2)東アジア情勢と反日宣伝 (3)メタンハイドレートの掘削 (4)雲南省の干ばつ (5)南沙諸島で起きていること (6)ミリタリーバランスの悪化懸念 (7)武力衝突の事例 (8)ありそうなシナリオと対応 (1)TPP参加表明 安倍首相が3月15日の夕方、TPP交…

3月11日と4月28日の式典

1.3月11日と4月28日の式典 3月11日の東日本大震災の追悼式には台湾代表をお迎えし「指名献花」をいただいた。パレスチナ代表の隣の席だったという。菅義英官房長官の過不足のない言葉にはいつも頭が下がり共感を覚える。「台湾からの破格のご支援にふさわ…

天下の暴論 2013年3月(2)

1.2年目の3月11日14時46分黙祷 2.北朝鮮と交渉を 3.1ミリシーベルトの神話 4.「闇なべTPP」のいかがわしさ 5.世界で最も険悪な日中関係 6.防衛戦争の設計1.2年目の3月11日14時46分黙祷 東日本大震災から2年がたった。今もまだ31万5千人が…

自己認識なき民主党の退場 

ここ数日行なわれた国会の予算委員会での民主党議員の質疑のやりとりを幾つかYoutubeでみた。民主党の原発ゼロ政策を正しいものと論ずる議員の論理に驚いたことがきっかけだった。 ところが民主党の議員、それも幹部クラスの議員が、自分のやっていること、…

訥々たる国会の雄弁 朝鮮統治の真実

台湾と日本とのWBCの試合はテレビでみているだけで手に汗握る凄まじい激闘だった。結果は、8回で同点に追いついたと思ったら裏で1点入れられ、9回でもう一度同点に追いつき、延長10回を1点差で日本が逃げ切った。どちらが勝っても不思議ではなかった。実は午…

八重山防衛軍 人は石垣、人は城

1.毛沢東の後継者を任ずる習近平氏と尖閣問題 産経新聞は、亡命中の中国人権活動家の見方として、習近平氏が就任以来、演説などで中国建国の父、毛沢東の詩を多く引用し、「中華民族の偉大なる復興」を強調していることに注目していると報じた。毛沢東の継…

ありがとう台湾

東日本大震災から2年がたつ。政府は、復興式典に中華民国の代表団をお招きしたいと申し出たという。当然のことだ。昨年の追悼会において当時の民主党政権が台湾代表を献花者として招待しなかったことに対しては、本当に腹がたち、情けない内閣の下に暮らして…

未来志向というあいまいさ

1.未来志向というあいまいさ 「未来志向というあいまいさ」という言葉は、京都大学の小倉紀蔵先生の「日中韓はひとつになれない」(角川新書、2008年)という本の第六章「東アジア共異体」へ、という章に出てくる。韓国の政権が替わるたびに「未来志向」という…

大きな気候変動とその影響

ここ数日、東北の豪雪が報じられていた。青森市酸ケ湯では積雪556センチを記録したという。北海道の猛吹雪とホワイトアウトで何人もの方が亡くなられた。小さなお嬢さんを覆い被さって凍死した父親や、車で3人のお子さんと母親が一酸化炭素中毒で亡くなった…

天下の暴論 2013年3月

1.原子力発電所の再稼動 2.中東という「薄氷」の上の日本 3.原発事故の健康被害はほとんど無かった 4.韓国企業に学ぶ正しい中国からの撤退方法 5.「助けない、教えない、関わらない」という対韓政策 6.「歴史を直視」したら、嫌韓、反韓になる …

沖縄の政治環境

本題に入る前に、最近報じられた気になる記事のことを転記しておく。米国国防総省は、開発中の最新鋭ステルス戦闘機F35のエンジン部品に亀裂が見つかったため、全機の試験飛行を一時停止すると発表した。(その後3月1日に飛行再開) 試験評価局は1月に公…