天下の暴論 2013年3月

  1.原子力発電所の再稼動
  2.中東という「薄氷」の上の日本
  3.原発事故の健康被害はほとんど無かった
  4.韓国企業に学ぶ正しい中国からの撤退方法
  5.「助けない、教えない、関わらない」という対韓政策 
  6.「歴史を直視」したら、嫌韓反韓になる 
  7.名越二荒之助先生の考え方
  8.ストルイピン、宗谷トンネル、シベリア開発
1.原子力発電所の再稼動
 安倍さんの施政方針演説は、目配りが利いていて良いと思った。大田区の「下町ボブスレー」も出てきた。なにより責任あるエネルギー政策を構築するとして、安全が確認されたら原子力発電所の再稼働を明言したのは心強かった。
 民主党ご自慢の自然エネルギーの全量固定買取制は早く廃止すべきだと思う。政策意図が実現できないまま、投資した人を儲けさせるだけだからである。あれではコストダウンが進まない。電力会社の購入単価が、10円以下になる可能性のない技術にお金を使っても無駄だ。同じお金を使うなら電力技術として他にも開発しなければいけないものがあると思う。「原発ゼロ、雇用もゼロ」では話にならない。
 民主党議員の予算委員会での質問議論を聞いていると、その程度の知識で原発ゼロといっていたのかと分かり、やっぱりかと思った。最大の問題は、技術に関するイメージが全く無いことだ。原発の寿命は40年だというが、根拠は最初の法律だという。ただ世界の潮流では寿命は60年だし将来的には80年になるだろうといわれている。
 地震が心配ならば、船の上に発電所を載せれば良いし、放射能漏れが心配ならば、小型にして地下1000mに発電所を作るのも良いだろう。世界で一番安全な原子力発電所を作れる国なのに何故その技術でお金を稼ぐことを考えないのだろう。東アジアの原子力発電所で事故が起これば、PM2.5のように放射能汚染のスモッグが日本を襲ってくる。
2.中東という「薄氷」の上の日本 米国の撤退
 加瀬英明先生のコラムがあまりに素晴らしい、抜粋しながら引用したい。これから、世界で激動するのはまず中東だと1月30日のコラムに書いていた。
 http://www.kase-hideaki.co.jp/magbbs/magbbs.cgi
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 「アラブの春」というが、状況は革命前よりも大きく悪化するらしい。シリアのアサド政権も危ない。アサド政権が崩壊すれば、民族や宗派が入り乱れて殺戮しあう、地獄のような状態がさらに続いてゆく。専制を倒すことより、そのあとがどうなるのか、ということが重要だ。イランもパーレビ皇帝の後が問題だった。・・・トルコはイスラム圏における民主国家として知られてきたが、イスラム原理主義の高波によって動かされて、イスラエルに対する敵意を強めている。トルコの外相もガザ入りをしてアラブ連盟の外相たちとともに、ガザを支援することを表明した。・・・ヨルダンのハシミテ王朝が、揺らいでいる。・・・シリアは・・・イスラム原理主義によって、乗っ取られることになるのではないか。サウジアラビアの体制は政治的な自由がいっさいない。7000人といわれる王族が権力と富を独占しており、イスラム僧が体制の言うままになり、アル・カイーダを生み、イスラム過激派の標的となっている。サウジアラビアでは、税金も、教育費も、医療費もない。王家が厖大な石油収入を使って、民衆を懐柔して、安定を保ってきた。だが原油価格が下落すれば、イスラム原理主義の高波によって王制が倒れる可能性がある。
 アメリカのペルシア湾の石油に対する依存度が大きく減ってゆけば、アメリカは財政赤字のもとで、国防費を削るのに苦慮していることから、ペルシア湾から第五艦隊を撤収することになろう。アメリカは第五艦隊をペルシア湾に常駐させているが、そのために年間800億ドルを支出している。
 イスラエルはイランが「イスラエル抹殺」を公然と唱えて、核兵器開発を進めているので、黙視し続けるわけにはゆかない。イスラエルがイランの核施設に攻撃を加える可能性が、高い。アメリカはイランの核開発を交渉と、経済制裁によって押しとどめようとしているが、イランにおいて政変が起らないかぎりは、成功しまい。
 日本は中東という薄氷のうえを、歩んでいる。・・・、中東が激動することがあれば、エネルギーの大部分を中東に依存している・・・国民生活が壊滅的な打撃を蒙ることとなる。原発こそ、日本の国民生活を守っている。
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 そういう状況を前提とすると、日本は5−10年以内にシーレーンの防衛を自分で考えなければならないのかもしれない。米国が軍事費をGDP比4.3%から3%に削減する。欧州は、欧州統合の配当としてGDP比3%が2%以下になったのかもしれない。アジアは、日本以外は軒並み急激に軍事費を増額倍増させている。中国の軍備増強に備えるためだ。
 日本は来年度予算で400億円増やしたと騒いでいるが、4000億円の間違いではないか。いきなりは使えないので、今後5年間は、少なくとも毎年12%と増やすと宣言するべきではないか。5年後に2倍となるが、それでやっとGDP比で2%を越え普通の国になり、中国の拡張に何とか対応できるのではないか。
3.原発事故の健康被害はほとんど無かった
 「福島原発事故被爆リスクによる発癌可能性は小さい」とWHOが発表した。世界保健機関は、東京電力福島第1原発事故に伴う、福島県内の住民と原発作業員の被爆による発がんリスクの推計を発表した。住民については「がん疾患の発症増加が確認される可能性は小さい」とした。作業員については、一部でリスクが増加したものの、大部分が「リスクは低い」との見解となった。WHOは空間放射線量や土壌、食品の放射性物質濃度のデータから被ばく線量を推計。過小評価を避けるため、低線量でも健康に影響があることと、避難が必要になった地域でも4カ月間住み続けたこと、事故当初の福島の食材のみを食べ続けたことなどと仮定し、男女別、年齢別に、白血病乳がん甲状腺がん、その他のがんに分けて発症する確率を推計した。
あの騒ぎはなんだったのだろう。チェルノブイリで治療にあたっていた日本の医師団の見解は全く無視されたままだった。
4.韓国企業に学ぶ正しい中国からの撤退方法
 2012年7月、江蘇省にあるサムスン電子の下請け会社の工場に地元民が押し掛け、資材を持ち去る騒動があったと。朝鮮日報によれば、工場が負債を抱え、中国人労働者の賃金を未払いのまま韓国人幹部が夜逃げしたため、「悪徳企業」として抗議の標的にされたという。山東省青島市は「リトル韓国」と呼ばれるほど韓国企業が進出していたが、ここでも経営不振に陥ると会社清算手続きをせずに幹部が韓国に夜逃げするケースが多いという。
 賃金の未払いは悪質だが、中国からの撤退は夜逃げしたくなるほど撤退コストが高いのは事実だという。賠償金を支払わないと、中国から出国自体ができないという。契約ではないので賠償金というより身代金といったほうが良いかもしれない。日本でも夜逃げの方法を指導する中国撤退セミナーが盛んだという。
 13万人という在留邦人が人質にされたり、尖閣諸島に上陸されれば、いよいよ核武装をしなければならない。戦前の「通州事件」は酷かった。婦女子だけでも早急に退避すべきだろう。何の罪も無い会社員を突然人質にとる国なのだから安心できない。
5.「助けない、教えない、関わらない」という対韓政策
 韓国は、仏像は平成24年10月に対馬から盗まれた観世音菩薩坐像を返さないという。お寺のお坊様は「韓国人から感謝されることはあっても、『略奪』呼ばわりするとは、怒りを通り越して空いた口がふさがらない…」とため息をついているという。
 この仏像は李氏朝鮮時代、朝鮮半島に吹き荒れた仏教弾圧から逃れるため、対馬に持ち込まれたという。 朝鮮で仏教が盛んだった新羅、高麗時代(7〜14世紀)に多くの仏像が制作されが、李氏朝鮮時代(1392ー1910年)に儒教が国教となり、仏教は弾圧の対象となり仏像の没収や破壊が繰り返されたため、儒教文化以外のものは何も残っていない。その間に日本に持ち込まれただけだ。それらの仏像は現在に至るまで、信心深い寺社や村人の手で、ずっと大切に守られてきた。焦げた仏像も多くは仏教弾圧により焼かれた寺から持ち出されたものだという。
 裁判所が国家ぐるみで強奪を決定するのだから、普通に考えれば、戦争か、国交断絶か、経済制裁しかない。もっと消極的に「助けない、教えない、関わらない」という朝鮮半島政策を採るべきという人が、また増えたと思う。
6.「歴史を直視」したら、嫌韓反韓になる 
 中国関係の記事が多いネットでよく「棒子」という言葉が出てくる。中国人が朝鮮人や韓国人を罵る時に使う蔑称だという。かつての満洲国で、朝鮮人警察官が洗濯用の棒を警棒として使って横暴な態度を取ったことに由来するらしい。「棒切れ野郎」というニュアンスだ。「棒子は最低だ。民度が低い。信用できない。」と中国人が言っている。
 創氏改名を強制したと韓国の人から非難されるが、日本は実際には希望した人にしか認めていない。特に満州国での改名希望が多かったのはこうしたことも理由なのだろう。
 戦前の日本と朝鮮の関係は、イングランドアイルランドのような関係だというのが、創氏改名せずに日本の陸軍中将となった朝鮮出身の軍人が、息子に教えた見方だという。
 現在、北米で、反日記者や反日議員として有名な人たちは、実は、戦前戦後に、わざわざ日本人名をとって海外にわたったようだ。北米では、日本人も差別されたと思うが、それでも、名誉白人として扱われたのが理由らしい。半島では地域差別・身分差別が激しくて、それによって、優秀であっても偉くなれないからだという。今でも事実を隠して世界で働く風俗産業従事者には日本人だと名乗る女性が多いという。迷惑な話だが、その方がメリットがあるらしいが、なんのメリットなのか確認できないので、よく分からない。
 在日の人たちには済州島から逃げてきた人が多いという。済州島は、昔の行政区分では全羅道に含められるという。金大中さんの選挙地盤で左派が強い土地柄だ。済州島には、九州の宗像3神がお嫁に行ったという伝説があるという。韓国流ならば、済州島はわが領土ということになる。
 リンカーンによって解放された奴隷の比率は、人口の13%だったという。1909年に日本の保護国だった韓国の奴隷制度を廃止した。その比率は40%だったという。奴隷制度の無かった日本が「性奴隷」で攻撃されるのは全く間尺にあわない。確かに朝鮮には、歴代中国王朝に、美女と宦官を朝貢した歴史がある。大統領は「歴史を直視せよ」と演説したが、直視したら嫌韓反韓になるのではないか。
7.名越二荒之助(なごし・ふたらのすけ)先生の考え方
 中国も韓国も、反日感情は、政治的な意図を持った事実に反する反日教育によってもたらされる。だから悪口雑言の限りを尽くして反論しても、馬鹿馬鹿しくて、反論している自分が嫌になる。そんな時にたまたまyoutubeで2007年に亡くなられた名越二荒之助先生の「日の丸のいとこ・はとこ物語」という講演を見た。あまりにお話が面白いので久方ぶりにお腹をかかえて笑った。著書を調べてみて驚いた。多くの本が、今の日本に必要だと思われる本ばかりだ。
「日韓共鳴二千年史―これを読めば韓国も日本も好きになる」 ( 明成社、2002年5月)
「ドキュメント 世界に生きる日本の心―二十一世紀へのメッセージ 」(2003年4月)
「戦後教科書の避けてきたもの―各国の比較から」 (大手町ブックス 1981年9月)
 1981年には、玉置和郎さんに頼まれて参議院で教科書問題の提起をしたという。自虐史観からの脱皮、教科書問題、歴史問題、慰安婦問題の解決に早くから取り組まれてきた先駆者だった。日本の立場から、韓国教科書の歪曲例を挙げ出したら、いくらでもある。しかし、内政干渉めいたことはしたくない。相互に揚げ足を取りあって、反日嫌韓感情をかきたてるよりも、忘れられた美談・佳話を掘り起こそうではないかというのが先生の作戦だったようだ。韓国は歴史が古く、幾度も異民族の侵略を受けながらも苦難を克服してきた。それだけに多くの英傑や忠臣を輩出した。一度の敗戦で腰を抜かした日本として学ぶべき点が多いという。
 先生の公式ホームページがまだ残っている。ご家族が手作りされたのかもしれない。これも貴重だ。その中から3つご紹介したい。
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(1)中・韓両国の恐日症
 戦後日本は次第に中・韓両国から内政干渉をされてきました。教科書問題から最近は靖国神社まで。・・・自宅を訪問した時などには、本音・・・彼らは日本が恐ろしいのです。・・・日本人が本当に目を覚ましたら恐ろしい。あれだけの大戦争をやって最後まで戦った。太平洋からインド洋にかけて、あんなスケールの大きい機動作戦を敢行した民族はこれまでいなかった。日本人が目を覚まして本気になったら何をするか判らない。・・・日本人が一つに団結したら何をするか判らない。・・・」私が、「毛沢東朝鮮戦争の時、韓国を侵略したではないか。なぜ中国に抗議しないか。」と言うと、「中国は強いし怒るからできない。しかし日本人はすぐお詫びする。いつまでも頭を押さえておかねば危ない国だ。日本人の魂を眠らせておく必要がある。日本人に教えてあげよう。中韓両国に文句を言わせない方法がある。それは日本がもっと強くなることだ。日本人が強くなったら韓国はみんな親日に変わるよ。かっての日韓がそうであったように。」
(2)「南京虐殺」はどう書いたらよいか。
 文部省は、教科書の検定にあたって「教科書用図書検定基準」なるものを「告示」している。その中で「内容の記述」については、まず第一に「正確性」を要求している。そこには「誤りや不正確なところはないこと。 また一面的な見解だけを十分な配慮なく取り上げているところはないこと」とある。
 この趣旨にしたがえば、南京虐殺事件のような、戦後(政治的意図をもって)デッチあげられた、しかも「誤りや不正確なところ」が甚だしく混入している素材は、とりあげるべきではない。そのうえ、中国側の「一方的な見解だけを、十分な配慮なく」取り上げることは、検定基準の精神に反する。教科書に南京虐殺はとりあげるべきではないが、どうしてもモデルを示せといわれるなら、次のように書くよりほかあるまい。
 「戦後になって、極東国際軍事裁判で、南京大虐殺がさもあったかのようにとりあげられました。しかしよく調べてみれば、それは日本の過去を断罪するために仕組まれた虚構であることが、明らかとなりました。それでも日本のマスコミをはじめ多数の人々は、それが『事実』であると信じ、中国からも、教科書を書き直すように抗議せられたので、その通りにしたがったことがあります。しかしこれからはそうゆう過ちは繰り返してはいけません」
 教科書にこのように書くことによって、虚報におどらされた日本民族の愚かさを、歴史記録としてとどめておくことができるのではないか。そして次代を受け継ぐ若者に、このような愚行を繰り返さないように、教訓化できるのではあるまいか。
(3)真珠を捨てた豚
 現代の日本はどうか。文部大臣が防衛精神を教育の中に取り入れると言えば、それは右偏向と言い、軍国主義教育と言って反対されてしまいます。靖國神社の国家護持が行われず、靖國神社が教科書でも教えられない。靖國神社が教えられないから、英霊の精神が伝わらない。修学旅行で東京に行けば、東京タワーやラインダンスは見ても、靖國神社の参拝はオミットされてしまう。たまに靖國神社に行っても「見学」するだけで、礼拝することを教えない。日本は現在高度経済成長を誇り、昭和元禄を自ら謳歌し、他国からはエコノミック・アニマル(経済獣)と揶揄(やゆ)せられております。
しかし、日本の過去には祖国の防衛のために殉じた真珠のような美しい戦死者の心があるのです。それにも拘わらず、日本人は真珠を捨てていつまでも豚のごとくに肥え太ることだけを考えているように思われてならないのです。
 戦死者の心を想えば、いらだたしい思いにかられるのは、私ばかりではありますまい。このような状態を見て英霊は靖國の森で今何を想うか。英霊は黙して語らず。英霊の心中を断定することは、英霊への冒涜(ぼうとく)となりましょう。英霊はいま恩讐(おんしゅう)を超えて歴史の彼方に立ち給(たも)う。私はここに英霊の心に思いを馳せつつ、皆様と共に祈りの歌を歌うのみであります。
〜ますらをのかなしきいのちつみ重ねつみかさねまもる大和島根を〜
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8.ストルイピン、宗谷トンネル、シベリア開発
 「イシャエフ露極東発展大臣の話を聞いていると、極東開発において日本がこれに協力しなければいけないという気持ちになった。」とプーチン大統領と会ってきたばかりの森元首相が日本・ロシアフォーラムで話したという。古澤さんが「杜父魚文庫ブログ 3月2日」に書いている。
古澤さんの文章を読むうちに、森さんの魅力がなんとなく分かるような気がした。気遣いと面倒見が抜群に良いのだ。どうもプーチン大統領もそういう人らしいので、二人は気が合うらしい。あまり日本では言われることは無いが、アフリカでも森元首相は存在感が日本の政治家の中では群を抜いているようだ。
 かつて2000年の韓国であったAPECの際に、日本と韓国の地下トンネル計画を紹介したら、「やるならオホーツク海からずっと、ロシアと日本を結ぶ鉄道トンネルを作る方が両国にプラスになる」とプーチン大統領が言ったという。
 彼は、100年ほど前の帝政ロシア時代の首相だったピュートル・ストルイピンを尊敬しているという。森さんは、今回、大統領と会う朝に、ストルイピンの銅像に献花しに行ったという。鈴木宗男さんの進言であることを別のテレビ番組で知った。プーチン大統領の極東開発の構想の根っこに、ストルイピン首相が当時言われた言葉があり「極東・シベリア地域に人がもっと住んで、そこに仕事ができて雇用の場ができる、そういう地域にしなければ、ロシアは強くならない」という考え方らしい。それを聞いた上で、プーチン大統領に、安倍首相の外務大臣だったお父上とロシアの関係をさりげなく印象付けたようだ。
 もし両国に平和条約ができて、経済交流が活発になれば、「宗谷トンネル」が敷かれるかもしれない。宗谷岬とサハリンの最南端クリリオン岬の間の宗谷海峡の距離は43km、最深部は70m、地質には大きな違いがなく、技術的には難しくはない考えられる。間宮海峡にも海底トンネルが建設されればバイカル・アムール鉄道、シベリア鉄道を通じて東京発ロンドン行きが可能になる。
 プーチン大統領は、極東シベリア地域を発展させることを目的とした大規模な政府系企業を考えているようだ。大統領直轄の国営企業として全国土の60%超を占める極東地域の16行政区域をカバーし、鉱山開発の許認可権限を一元的に行う公社で、極東地域を発展させるため、税制優遇措置を導入して付加価値の高い産業を誘致するという。なんとなく、かつての「南満州鉄道」を何十倍にもした計画に聞こえてくる。
 ロシアはジンギスカンモンゴル帝国の後継者の一つだったことを思い出した。新しい鉄道はかつては軍隊を運ぶものだったが、使い方によっては「新たな北のシルクロード」となるのかもしれない。