2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

沖縄ノート 空港、防衛、産業振興 

米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に向け、防衛省が実施していた環境影響評価に関する評価書の公告・縦覧が1月29日に終了した。これにより辺野古のアセス手続きが完了した。次は、仲井真知事に対し、政府が埋め立て承認申請をする時期が焦点となるとい…

幻のジャカルタ演説を読んで

所信表明演説が行なわれた。内容はこの1ヶ月に内閣が固めてきた経済中心の演説だった。 思えば、この政権は、多くの批判をされながら、3本の矢による経済の強化を訴えてきた。日銀はようやく金融緩和のスタンスに舵をきった。円は値戻しし、久方ぶりに1ドル…

尖閣諸島侵略の目的はアジアの覇権

1.中国の外交攻勢 公明党の山口那津男代表は習近平総書記に対し安倍首相の親書をようやく手渡せ、日中首脳会談の早期開催を働き掛けた。習近平氏のコメントを読むと早く中国に挨拶に来いといっているようだ。東京の中国大使館は、鳩山元首相に続いて、引退…

天下の暴論 2013年1月

1.大阪市立桜宮高校の改革 橋下徹大阪市長が、体罰で自殺者の出た市立高校の改革に取り組んでいる。賛否様々だが、権限がない中で、よくやっているのではないか。彼の発言がなければ事なかれ主義が前面に出て体質が変わらなかったのではないか。教育委員会…

ピンピンコロリ党に清き1票を

自分は、終末期の延命治療などやってほしくない。せめて死に方くらい、自分の思い通りにという「ピンピンコロリ党」が自論だ。若者に勧めるわけではない。自分が70歳を超えたら周りの人に意思表示をし、意思表示のためのそうした意思を示すアクセサリーのよ…

この1年の困難 (2)大人の対応 外交安全保障

(1)中国の負の遺産と歴史の見直し 1月4日に鳥居民さんが亡くなられた。尊敬すべき歴史家だった。2004年に日中衝突を予見し、その原因は、中国共産党の一党独裁を守るための江沢民時代の「愛国主義教育実施綱要」にあり、と見抜いたことでも知られている。中…

中国の大戦略(再掲)

現在、多くの識者が中国の大戦略について論じているが、やはり黒野耐閣下が「戦争学概論」(05年講談社)で示された中国の大戦略が最も優れた見方の一つだと思えてならない。以下に再掲する。 (1)世界最強の覇権国である米国が、日本を基地として東アジアに進…

大赤字の静岡空港の「拡大」均衡策

静岡空港の2011年度の収支が、企業会計と同じ方法で算出され、過去最大の17億円の赤字となったと昨年秋に報道された。空港の赤字は2009年6月の開港以来3年連続の大赤字だという。収益の大半を占める着陸料は93百万円で、前年度190百万円の半分以下となった…

コミュニケーション能力についての備忘録

1.就職活動とコミュニケーション能力 やや旧聞になるが、昨年7月に発表された経団連アンケートによると、新卒の採用選考時に企業がもっとも重視していた能力は「コミュニケーション能力」だという。9年連続で第1位だそうだ。これに「主体性」と「チャレ…

動き出した対ロシア外交

1.動き出した対ロシア外交 安倍首相は昨年末、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、北方領土問題の解決に向け平和条約締結への作業を活発化させることで一致したという。2月に森喜朗元首相が安倍首相の特使として2月にロシアを訪問し、プーチン大統領と…

この1年の困難 (1)中国ジニ係数0.61の衝撃

アジアにはわかっているだけで大国が介在する武力衝突が起きてもおかしくない所が5つあると書いたのはビル・エモットだった。それは中印国境とチベット、朝鮮半島、東シナ海と尖閣諸島、台湾、パキスタンだという。(「アジア三国志」日本経済新聞社、2008年)…

2013年 年頭

2013年が始った。多くの人々に幸多かれ願う。迷走・混迷・停滞の3年3ヶ月が終わり、安倍政権が誕生した。政治に詳しい人ほどそれは奇跡的だという。大手のメディアは既に安倍タタキを始めている。そうした情報操作に動じない国民に、日本再生への一筋の希望…