靖国公式参拝への反応 「たかが日本、されど日本」

 12月28日のTBSの情報番組「情報7days」で、視聴者を対象にした「安倍首相の靖国参拝」緊急世論調査が行われた。3万名超の投票がなされた結果、68%が「安倍首相の靖国参拝」に賛成し32%が反対だった。Yahooの意識調査では、8割近くが安倍首相の靖国参拝を「妥当」と考え「安倍内閣を支持する」としている。ほぼ一か月前の同じ調査では、支持するが5割だった。
 TBSが左派の主張を良く取り上げているメディアであること、Yahooの調査は前月と同じ質問であることを考えると、日本国民の素直な民意は、首相の行動を支持している。朝日新聞もこの時期に同じ調査をしているが、同じ傾向の結果しか出なかったために、いつものように1面には取り上げなかった。
 米国務省の副報道官は30日、安倍晋三首相の靖国参拝について「われわれは日米間で意見を異にする問題について話し合いを続けていく」と述べたという。おそらく、今は「(米国は)大変失望した」とのコメントに対する、いつにない日本国民の反発に驚いているだろう。今は動画で安倍首相がどういう話をそこで述べたのかマスメディアの解釈なしに判断できる時代であり、こうした愚かなコメントが続けば、現在の日米同盟の基礎は大きく傷つくだろう。
 考えてみれば多くの日本国民が「中国がおかしい」と初めて気がついたのも、靖国神社の問題が最初だったことを思い出した。2001年(平成13年)に中国の唐家セン外相が小泉純一郎首相の靖国神社問題への対応に関して「(靖国参拝を)やめなさいとゲンメイ(厳命)しました」と述べた場面を今も覚えている。
 31日になって米国国務省は「失望した」とするコメントを発表したことについて、靖国参拝そのものではなく、近隣諸国と関係悪化への懸念だという。アメリカの一部の有識者から「戦没者の追悼方法を他の国がとやかく言うべきではない」という指摘が上がっているという。米国にはまだ信頼できる人々がいるようだ。
 韓国の反応については、産経新聞の黒田さんのコラムが面白かった。「日本は韓国と戦争したわけではなく、逆に韓国人は日本人と一緒にアメリカや中国と戦ったというのが歴史的事実だ。だから韓国はいわゆるA級戦犯など米中ソなど連合国による極東裁判には関係ない。あの裁判は日本の朝鮮半島支配を裁いたものでもない。日本が戦争に負けた後、韓国は日本と一緒だったという過去(協力?)の歴史を懸命に消そうと、すべてを日本による強制だったとする“強制史観”で国民を教育し、今やみんなそう思うようになった。」黒田さんは、安倍首相は参拝に際して一緒に戦った韓国人将兵にも感謝と慰霊の言葉を述べればもっと良かったという。
 「たかが日本、されど日本」である。