2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

春乏

中国の大手不動産会社が破綻した。これを中国バブルの終わりの始まりとみる人がいる。中国の大気汚染はますますひどく、大気汚染があるために中国で働きたくないという人が増えているようだ。海を隔てた日本にも、大気汚染の影響が出ている。 内モンゴルの石…

正義のための戦争をしてはならない

3月19日に硫黄島で69年前に敵味方に分かれて死闘を繰り広げた日本とアメリカが、合同で戦没者の慰霊祭を行ったという。日本軍の死傷者23千人、米軍の死傷者29千人。日本側のほうが少ないようだが、日本側は22千人、米側は7千人が亡くなっている。本年から遺…

古典はその国の言葉で読む  井筒先生ノート

井筒俊彦(1914-1993年)先生は、ギリシャ語、アラビア語、ヘブライ語、ロシア語など20か国語を習得・研究し、禅、密教、ヒンドゥー教、道教、儒教、ギリシア哲学、ユダヤ教、スコラ哲学などを横断する独自の哲学の構築を試みた世界的な大学者である。今回はア…

タタール、ロシア、イスラーム、そして日本

1.タタール、ロシア、イスラーム 司馬遼太郎さん(1923年‐1996年)と井筒俊彦先生(1914年-1993年)の対談を読んでいたら、井筒先生が大学の助手をしているときに、最近クリミヤのニュースに出てくるタタール人から、アラビヤ語とイスラム教を習ったという話…

グローバルリーダーの育成とグローバル教育  

1.グローバルリーダーの育成 2.企業の人事部門と大学教育 3.グローバル教育 1.グローバルリーダーの育成 マッキンゼーの人材育成、採用マネージャーだった伊賀泰代さんの「採用基準」(ダイヤモンド社、2012年)という本の表紙には「地頭よりも論理…

台湾の将来は台湾が決める

米国で国家安全保障を担当するライス大統領補佐官は11日、米国の在外公館長らを集めた会議で「ウクライナ情勢は米国の指導力に関する基本的な事実を証明している。・・・米国の経済力や軍事力、同盟国のネットワークは、どの国も対抗できない。・・・真の…

アジアからの米軍の撤退

1.ウクライナの石油 3月14日の金曜日に世界的に株価が下がった。クリミア半島での住民投票をめぐる情勢の緊迫化と、中国が景気減速下にもかかわらず民間債券のデフォルトを許容する姿勢を打ち出したことが原因だという。日本の石油・天然ガスレビューが201…

人材育成と行動面接

思うところあって、昨年の半ばから、人事の本を集中的に読んでいた。やや古い本だが、人事コンサルタントの伊東朋子さんが、2008年7月に幻冬舎メディアコンサルティングから出された「科学的手法で絶対に成功する採用面接」が個人的にはとても面白かった。も…

韓国問題の核心 締結に14年かかった日韓基本条約

先日、韓国の外務大臣が、ジュネーブの人権委員会でまた日本を非難したという。大統領も、外務大臣も、謝罪しろということは、お金を出せということだ。知人の年配の方に、現代韓国史を少し勉強しているというと「一体どうしてこうなってしまったのか」と聞…

時論 2014年3月

ソチではパラリンピックが始まり、日本の選手が大健闘している。救難信号も出さずに行方不明となったマレーシア航空機はまだ見つかっていない。自衛隊も捜索に協力するという。3月10日は東京大空襲の日であり、3月11日は東日本大震災の日だ。あれから3年がた…

天下の暴論 2014年3月

1.静岡空港問題 泥棒に追い銭、悪女に深情け、ハダカの王様 2.「アンネの日記」事件の闇 3.ウクライナの資源と欧州市場の争奪ゲーム 1.静岡空港問題 泥棒に追い銭、悪女に深情け、ハダカの王様 「新幹線に静岡空港駅を設置すると東海道新幹線の輸送…

ウクライナからアジアへ

1.クリミヤ半島はロシアの影響下へ 2.米国は大丈夫だろうか 3.ドイツとロシアの協調 4.ウクライナからアジアへ1.クリミヤ半島はロシアの影響下へ ロシア軍と思われる国籍不明の武装勢力がクリミヤ半島を出現した後、オバマ大統領は「ロシアがクリ…

守っているのはロシア側

2月24日、ロシア軍の戦略核爆撃機が、竹島と中国・韓国が領有を争っている地域の上空を飛行し、韓国がスクランブルをかけたという。ロシアの女子選手が金メダルをとったことに対して、異常な抗議が韓国からなされたことへの反応だろう。韓国のロシア批判はそ…