2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

李登輝さんの考え方

東日本大震災以来、台湾のことが少し気になっていた。9月に台湾を訪問した日本人旅行者数は月間で過去最高の12万3千人(前年同月比で34%増)となったのも、なんとなくわかる気がした。李登輝さんが中華民国総統時代に出版された「台湾の主張」(PHP社、199…

政治短観(2011年10月)  

野田内閣が成立して50日がたった。「低姿勢と増税と米国追従」以外に何をやりいのかよくわからない。支持率は危険水準にはまだ落ちていないものの、この2週間、厳しい評価をする識者が増えている。 その理由は、言葉は丁寧でも「政策に背骨と覚悟がない」か…

「大阪秋の陣 」と国政改革

大阪の橋下府知事が辞職し大阪市長選にでることとなった。個人的には、この府知事選と市長選が一体となったダブル選挙を、道州制への第一歩となる「大阪秋の陣」と考える。 結果は定かではないが、維新の会が勝てば、地方制度、医療介護制度、農林水産行政と…

雇用争奪

日本の大手・中堅企業は10月の初めに、2012年春入社の学生を集めて内定式を開いたという。内定率は、大手が震災で選考を遅らせた4〜6月は低かったが、大手が一巡した8月には前年と同水準の59%となったようだ。来年の経済を考えれば、デフレが克服できな…

国見の「ちから」

本居宣長の「うい山ぶみ」を読んで、古事記と万葉集に興味を持った。もとより目的があってのことではないが、心惹かれる文章と歌があった。 古事記の下巻は仁徳天皇の事績から始まる。大雀命(おほさざきのみこと)、難波の高津宮にましまして、天下(あめの…

アフリカ経済の離陸と中国

1.南スーダンPKO 南スーダンは今年1月の国民投票でスーダンから独立することが決まり、7月9日に人口830万人のアフリカでは54番目の国になった。国民の大半が一日一ドル以下で暮らす世界で最も貧しい国の一つだが、分離前のスーダン原油の内の3/4は南ス…