2010-01-01から1年間の記事一覧

増税シフトと経済の活性化

7月11日が参議院選挙の投票日となるようだ。予算委員会を開かないまま選挙に突入する。民主党には追い風が吹き、60議席を越える勢いがある。ここで過半数を獲得できれば民主党は衆議院は解散する必要がない。選挙で勝てば9月の党内選挙で代表、幹事長をおろ…

衆参同日選挙と熱い夏

菅内閣が8日正式に発足した。民主党にとって、風は逆風から順風に変わった。変な話だが、民主党の前代表と前幹事長と比較されるので得している。国会を2週間会期延長するか否かが議論になっている。改選される民主党参議院議員は、会期を延長すれば「政治と…

政治ノート 衣替え内閣と白紙委任状

5月末、社民党が連立を離れたことにより、個々の選挙区での社民党の票の上乗せを期待していた民主党参議院の改選議員より首相退陣論が出て、6月2日午前に首相と幹事長が辞任した。次の週になれば優位を占める参議院でも、沖縄選出議員団の造反があれば問責決…

政治ノート 不気味な政党、民主党

連立与党を構成する社民党大臣は、普天間移転先を辺野古周辺とする閣議決定に署名せず罷免された。郵政預金限度額引上げ法案は6時間の審議で強行採決される。剛腕幹事長氏が、郵便局長さんたちの会で約束したかららしい。普天間ばかりであまり報じられてない…

北朝鮮 危機管理とその後

韓国哨戒艦の撃沈事件は北朝鮮の魚雷によるものだと断定され緊張が高まった。6月には米韓軍事演習が予定された。演習といっても、北朝鮮側は相応の対応をとらざるを得ないため、食糧を含めて経済力が弱い北朝鮮は消耗戦に追い込まれる。日本の鳩山首相は「先…

沖縄の将来

普天間移転は限りなく現行案に近いものに戻ってきた。政府は努力したと言訳するために、訓練のローテーションを九州各県に受入れるように言っているが、個人的には、まともではない考え方なので難しいと思う。というのは2カ月おきに転々とする海兵隊員の気持…

日系ブラジル人の可能性

2022年のサッカー・ワールドカップの日本招致に向けてプレスリリースがあった。サッカーのJリーグができて一番大きな変化は、ブラジル、イタリア、スペイン等の国の人々を無条件に尊敬できたり、好きだったりする人が著しく増えたことだと思う。個人的にも世…

独学修行 あれこれ

このところNHKの教育テレビやっているハーバードの白熱授業“JUSTICE"というのが面白くて時々、夜更かしをする。こんな政治哲学の講義があるのは新鮮な驚きだった。考えてみれば、古今東西どちらの国においても、哲学は対話を通じて教えられてきた。こうした…

政治ノート 哀しいまでの無能さと二つの希望  

宮崎の口蹄疫被害の惨状が次第に明らかになってきた。初動対策の遅れと明確な指示を出さないまま外遊した農水大臣と報道管制を引いたと言われる総務大臣に批判が集まりそうだ。一方、普天間移設問題は、案の定、先送りになった。首相の発言は羽毛よりも軽く…

政治ノート 有事斬然

さわやかな5月の風に明の崔銑(さいせん)が作り勝海舟が好んだ言葉といわれる六然訓(ろくぜんくん)を思い出した。 自処超然(みずから処することちょうぜん) 処人藹然(人に処することあいぜん) 有事斬然(有事ざんぜん) 無事澄然(無事ちょうぜん) 得意澹…

教養課程で身につけたい5つの能力

5月連休前から国内外で様々なニュースがあった。民主党幹事長が1回目の検察審査会で全会一致で起訴相当と判断された。普天間基地移転の候補地は予想通り辺野古に戻ってきた。首相は沖縄を訪問して厳しい歓迎を受けたが、報道する記者が真面目に解説をすれば…

左警戒、右見張れ 

「子ども手当」を554人分請求した在日韓国人とタイ人の夫婦がいるという。法律通りなら認めざるをを得ないが、非常識なので受け付けないという。5人、6人ならば問題なしと考えるのだろうか。これは人数ではなく予め予想された法律の欠陥の問題である。クライ…

「沖ノ鳥島」事件への対応 

浮上して日本の排他的経済水域を横切った潜水艦を中心とした中国艦隊は沖ノ鳥島近海で演習しているようだ。最新鋭のミサイルを搭載しているとのことだ。これは後世「沖ノ鳥島」事件として歴史に記録される事件となるかもしれない。数年前の重慶でのサッカー…

政治ノート 政権座礁

鳩山内閣の支持率が20%台前半に落ち込んだ。「数多くの迷走の末、座礁した」という表現が的確だと思う。米国大統領との非公式会談についての報道した米国紙について「無礼だ」と官房長官は怒ったが、同調する国民は少なかった。むしろ静かな怒りが広がってい…

政治ノート 交渉以前、沖縄へ行け

11月の初めに鳩山退陣と連立組替えの兆しを読み取ってからも、相変わらず民主党政権のズルズルとした支持率の低下が続いている。5月に決着させると大見えを切った普天間の移転先も、ホワイトビーチ埋め立て案が消え、徳之島案は地元との話さえスタートしてな…

橋下「大阪都政」論と地方自治制度  

最近うれしいニュースが二つあった。一つは小学生の教科書の頁が3割位増えたことだ。「ゆとり」教育からの転換とのことだが、小学生のために素直に喜びたい。語尾でかき分ける本文なしのエグゼクティブ・サマリーを読まされるのでは、勉強が面白くなくなるに…

普天間以外の問題  通貨と防衛

トップの腹案が何なのか、外務大臣もわからないまま、5月に決着を控えて普天間問題が毎日報じられている。内閣支持率はいまだに30%台にあるという報道に個人的にはかなり疑問を感じている。中国食品の毒入り餃子事件の犯人を捕えたとの中国当局側の発表より…

エドナイゼーション 経済を考えるヒント

これからの世界は江戸時代になろうとしていると喝破したのは日下公人先生だった。江戸時代に創造され流行した文化文明は現在の日本にも脈々と受け継がれている。それは世界中の人たちがあこがれるものとなった。本の題名は「あと3年で世界は江戸になる」(…

水の政治経済学(1) CO2よりH2O

地球温暖化対策基本法は、極めて奇異な法案だ。「温室効果ガスの排出量について、すべての主要国による公平かつ実効性のある国際的な枠組みの構築及び意欲的な目標の合意を前提として、2020年までに1990年比で25%削減する。また、2050年までに1990年比で80…

政治ノート  「成権」民主党。総選挙への期待

成金ではなくて現在の民主党政権は「成権」政権というのだそうだ。まさに至言だ。権力をオモチャにする政権は許しがたい。今年になって自分があまりに過激になりつつあったため、ブログを暫く更新したくなかった。新聞やテレビを見るのが嫌になっていた。 先…

魚の歳時記  村長さんの片思い アワビ研究事始め 

2009年12月のコペンハーゲンのCOP15の国際会議では、経済成長と環境をどう両立させるかが論じられたことと思われます。ハワイ島のコナにある州立自然エネルギー研究所は海洋温度差発電の研究で30年程前から有名でした。冷たい海洋深層水と温かな海水の温度差…

チベットとダライ・ラマ14世

中国の金融当局は、旧正月に入る直前に大幅に預金準備率を引き揚げ、金融引き締めに転じたようだ。輸出先の国の景気がおかしくなっているのに輸出国が一国だけ好調を続ける理由が得心できなかったが昨年金融を大幅に緩和しバブルが生じていたようだ。バブル…

「戦争学」を学ぶ  松村劭閣下の教え (1)

先月末、松村劭閣下がご逝去された。注文していた閣下の「戦争学のすすめ」(光人社、2007年)が一昨日書店から届き早速拝読した。本を読むのは苦手なほうではないが、時間がかかった。一言一句お腹に響いてストンと落ちた。本当のことを教えてくれる本は少…

政治ノート 陶片追放と2015年危機

1.陶片追放の意義 予想通り民主党の支持率が低下している。今や不支持率の方が高い。だが自民党の追撃態勢はまだ整っていない。第三の勢力に期待すべきかもしれない。日本で最も影響力がある民主党幹事長が東京地検特捜部により家宅捜索され国会議員を含む…

後藤新平の仕事(台湾編)

後藤新平は1857年に岩手県水沢市で生まれた。須賀川医学校を卒業し76年愛知県病院に赴任し、81年には病院長兼校長となった。内務省衛生局長、長与専斎に認められ83年25歳より衛生局に出仕する。衛生調査、衛生試験所の創設と整備、医師開業試験制度の創設、…

政治ノート 2つのINTEGRITYと日本の新生 

1.2つのINTEGRITY〈インテグリティ〉 昨年来の日本や世界の政治と経済を自分なりに考えてみて、ここ1−2週間頭に浮かんで離れない英単語が1つある。それはINTEGRITYという言葉だ。これを今年の世の中の出来事や物事を考える際のキーワードとして考えてみた…