春乏

 中国の大手不動産会社が破綻した。これを中国バブルの終わりの始まりとみる人がいる。中国の大気汚染はますますひどく、大気汚染があるために中国で働きたくないという人が増えているようだ。海を隔てた日本にも、大気汚染の影響が出ている。
 内モンゴルの石炭を暖房にたいているので、粉塵だけではなくて、その石炭に含まれる放射能が問題だという人もいる。大気汚染防止にかなりの国家予算が付いたという話もあるが、予算と実際の設備投資額の誤差脱漏が大きいのが中国である。2台目以降は、たいてい国産化されるため、性能も装置が実際に付いてみるまで良くわからない。
 横田夫妻の孫娘とひ孫との面会がモンゴルで行われた。官房長官は、人道的観点から努力してきたというが、安倍首相の判断だといわれている。北朝鮮との赤十字の交渉は中国の瀋陽で行われている。首相は、昨年9月、国連総会のあと日本に立ち寄られたモンゴルの大統領を私邸に招いていた。今年になってベトナムでも、外務省局長クラスの日朝交渉が行われていたという。ベトナムの大統領がちょうど日本にいらしている。おそらく安倍さんの働きかけもあって、いろいろな国が、この問題の解決を助けてくれているのだろう。
 米国は本当に「北朝鮮の崩壊」を恐れているようだ。極東の米軍は、海軍・空軍が日本で、陸軍が韓国に駐留している。日韓関係がこれ以上悪化すると、米軍は身動き取れないということなのだろう。
経済的な苦境もあって北朝鮮の確かに活発だ。「春乏」という言葉はまだなくなっていないのかもしれない。いずれにしろ統一する前に、北の経済活動の水準を上げておかなけば大変なことになりそうだ。
 韓国では、南北統一の費用が大変だと言っているが、韓国の選挙で、従北派が勝てば、韓国は北に吸収されることになるのだろうか。米国で慰安婦像を立てているのも、韓国で慰安婦問題を騒ぎ立てているのも、従北派の活動家であり、一筋縄にはいかない難しさがある。北から問題を解いていくの一つの方法かもしれない。
 21日から選抜が始まるが、2月末に台湾で「KANO」という映画が公開されたようだ。夏の大会は今年で96回目だというが、戦前は日本統治下の台湾、朝鮮、満州の代表も出場していたという。1931年(昭和6年)の全国中等学校優勝野球大会で、台湾の嘉義農林学校(嘉農:かのう)が、日本人、台湾人、先住民の混成チームで出場し強豪校を破って準優勝したという。久方ぶりに公開が待ち遠しい映画ができた。