再び民主党のココガワカリマセン 2  非核三原則の法制化 

 民主党が政権を取るといわれているので、どうしても民主党の政策にしても目が言ってしまいます。地方分権に二層制を打ち出すなどいい線いっているなと思っていると、広島・長崎の追悼式典の前後で、非核三原則を法制化するとの方針を出したと報じられた。正直に言って、民主党には、外交好きの若手が多く彼らは自民党より保守的なところがあると思っていました。ただどういうわけか党の政策としてでてくるのが、社民党が喜びそうな政策ばかりなのです。これがフシギ。彼らは本当に満足しているのだろうか。もちろん核兵器を「作らず、持たず、持ちませず」のうち、「作らず、持たず」は、IAEA等との協定で明文化されており、「持ち込ませず」が新たに法制化される部分であることは知っていますが、ただ言葉だけの話と考えているならば大間違いだと思います。

 「持ちこませず」とは米軍だけではなく、中国軍にも、ロシア軍にも適用されると考えるのが当然だし、北朝鮮にも適用させてしかるべきだと考慮されるわけです。さてそれを実現するためには、沿岸警備隊海上保安庁)並びに海上自衛隊の大幅な強化が必要なばかりではなく、戦略核ミサイル防衛システムの全国整備が必要となるでしょう。そこまで考えていないとならば、軽いことは言わなければ良いのに・・・。

 最も大変なことは、非核3原則なんてことが大きく宣言されたり、国会で論じられたりすると、ちょっと世界がビックリするのはないかと心配されることです。オバマさんのように最強の軍事力を持っている人がいうわけではないのです。言葉だけの日本の政治家が、理念に陶酔して演説する映像が海外に放映されてしまいます。

 日本から海外資本が逃避してしまったらどうしてくれるのでしょう。昔から、日本が核保有をほのめかせば、それだけでGNPが上がるといわれてきました。日本企業は、海外でより安全になり、日本政府も外国に対してきちっと交渉ができるようになり、外国からカツアゲされることはなくなると言われてきました。別に核兵器がほしいわけではありません。今後も背骨のない軟体動物のような国の国民であり続けるのがつらいのです。言葉の意味するところを考え、現実に向き合う背筋の伸びた政府をもちたいのです。自民党公明党を慮って、言いたいことが言えず、民主党は、社民党を慮って言いたいことが言えず、それでいいのでしょうか。私は、マニフェストではなくて、信念に基づいて発言する人に投票したい。