お殿様は今日も好き勝手

1.お殿様は今日も好き勝手
 細川元首相は22日の夕方に都知事出馬の記者会見をするらしい。大手メディアは何種類も予定稿を準備するのだろう。ただいずれにしても23日の告示の日の朝刊なので公約にあれこれ言うことはできないのではないか。そこがお殿様陣営の狙いであることは間違いがない。対立候補と意見交換もしたくないらしい。東京青年会議所主催の公開討論会の開催も中止になった。お殿様は好き勝手なので仕方がない。
 青年会議所のメンバーは、公開討論会は自らの政策を訴える場なのに、有権者をないがしろにしていると困惑したようだ。青年会議所など眼中にないのだから仕方がない。報じられている公約は、国政に関するのばかりで、都知事になったらすぐ訪中するという。都政など眼中になく、国政を、そして世界を動かしたいのだから仕方がない。
 睨んだ通り、田中秀征氏が側近として共同通信のインタビューを受けていた。こうしたマスコミさばきは貫禄なのだろう。普通の候補者ならばそれだけで、マスコミから袋叩きになる。細川さんは東京オリンピックに反対らしい。どうもそれを公約にすると勝てないので、側近がいさめるのに時間がかかっったらしい。側近いわく、お殿様はずいぶん柔軟になったという。御神輿として担がれるのには慣れているのだろう。何とかと御神輿は軽い方が良いといった剛腕政治家氏もお殿様を応援しているという。総じてみれば民主党だけでなく、元民主党、隠れ民主党の総結集だ。ここでもお殿様は、民主党は表立って応援してくれるなと言っているらしい。反安倍勢力の結集にはそんな人を担がなければならないほど人材が払底しているらしい。そのため、お殿様は今日も好き勝手だ。
 細川元首相も小泉元首相も歴史好きらしい。二人の会合の様子が漏れてきた、どうも自分たちの行動を赤穂浪士の討ち入りや西郷隆盛の城山の最後を思い浮かべているらしい。どうやら彼らは自分たちの死に場所を求めているらしい。迷惑な話だが、お殿様は今日も好き勝手だ。
2.東京に核燃料の最終処分地を作るべき
 原子力発電所がない日本最大の電力消費地である東京で原子力発電所を議論するのは当然だろう。ただその際は、電気料金がいくら値上がるのかを試算すべきだ思う。個々の方法による発電コストの構成から、電力料金はおおむね現在の2-3倍になっても、自分は驚かない。
 問題は、世界の電力コストは、原発の利用とシェールガス革命によって、電力コストが半減する可能性があることだ。なぜ日本の製造業だけ、何の成算もなしに高い電力コストを負担しなければならないのだろうか。
 脱原発でも、反原発でも、東京の発展のため、田舎は長年、黙ってリスクを引き受けてきたのだから、東京で脱原発や反原発を唱えるならば、「お台場に核燃料の最終処分地を作るべき」という意見に自分は賛成である。