靖国神社への参拝 冠婚葬祭は土地の習俗

 自民党安倍晋三総裁が靖国神社例大祭に参拝された。民主党でも二人の大臣が参拝した。ロイター通信と日本の共同通信は、「釣魚島をめぐって中国との関係が緊張している中、靖国神社を参拝したことは中国をさらに怒らせ、中国、南北朝鮮の隣国の反日感情を再燃させる」と伝えた。それを否定はしないが、中国や韓国が騒ぐのを気にしていること自体がかなり変だ。もともと儒教の国と神仏習合の国で、死者や兵士の供養の仕方や考え方が合うわけがない。民衆を搾取の対象と考えていた国とオオミタカラと考えていた国との違いといっても良い。米国大統領は就任の際に聖書に手をおいて宣誓するが、それが米国で信教の自由に反するとして訴訟になったと聞いたことがない。
 英国のエコノミスト誌は、西側諸国は日本の右翼勢力の影響を注意深く見る必要があるという。まるでファシズムが台頭しているかのような書きようだ。「長く国民の生活を律してきた伝統および常識こそが法」というエドマンド・バークはどの国の人だったのか。ここ数年間の政治的迷走によって、左派の言っていること、中国や韓国の本質、性根もかなり明確になってきた。最近では、彼らを優遇することなく普通の外国として付き合えば良いと考える人が多くなっただけだと思う。冠婚葬祭は土地の習俗であり、日本では日本的なやり方が正しい。もっとも日本的なやり方といっても、冠婚葬祭のやり方は、土地によってかなり異なる。