アジアの平和と世界の将来人口   (1)

 今後の経済社会の見通しの基礎となるのが将来人口の推計だ。経済予測が人々の気分や事件によって上下するのに対し、人口推計は、よほど大きな戦争や疫病の大流行がない限り、ほぼそのとおりに事態は推移する。

世界の人口   2010年 69億人  2030年 83億人  2050年 91億人

アジア全体     41.7億人    49.2億人     52.3億人
ヨーロッパ全体    7.3億人     7.2億人      6.9億人
アフリカ全体    10.3億人    15.2億人     20.0億人
北中米全体      5.5億人     6.4億人      6.9億人
南米         3.9億人     4.6億人      4.8億人
オセアニア     0.35億人    0.44億人     0.51億人

アメリカ      3.18億人    3.70億人     4.04億人
日本        1.27億人    1.15億人     0.95億人
韓国        0.49億人    0.49億人     0.44億人

中国        13.5億人    14.6億人     14.2億人
インド       12.1億人    14.8億人     16.1億人
ロシア       1.40億人    1.29億人     1.16億人
ブラジル      1.95億人    2.17億人     2.19億人

BRICs計       29.0億人    32.9億人  33.7億人

 今後20年間に世界の人口は14億人増加する。アジアで7.5億人、アフリカで4.9億人、北中米と南米で1.5億人増加する。水、エネルギー、食糧にどんな問題が生ずるのだろうか。日本だけの視点でものを考えているのは、ノンビリしすぎているような気がする。中国は1.1億人、インドは2.7億人の増大する人口を新たに養っていかなければならない。この2国だけで現在の日本の3倍の人口がたった20年で増える。