新・陰陽五行の政治経済学

 「諸外国との合意が成立するならば2020年までに25%二酸化炭素削減する」との鳩山首相の国連総会での演説の報道とそれに対するコメンテーターの言葉を聞きながら、このあとの世界はどう展開していくのかという素朴な疑問をもって過ごしているうちに、奇異な言葉が頭の中に思い浮かんだ。それは「陰陽五行」という言葉である。

 今まで陰陽五行説には縁がなかった、というより、昔そういう考え方があるのを習ったという以上の関心はなかったし、霊感も強くはないほうである。ただここ数日、今後の世界を考えていく際のキーワードとして「新・陰陽五行」説を考え始めている。以下にその概要を記す。

 陰陽とは、温暖化と氷河期のことである。2050年に二酸化炭素を現在の半分にしたいとの考え方がある。現在260-280万トンのCO2を植物と海が自然に吸収する140万トンまで引き下げるというものだ。それにより2100年に4度気温が上昇するのを防ぐという考え方らしい。パタゴニア氷河をはじめとした氷河が後退し、北極海航路と北極地域の開発が話題になっている位だから、温暖化は確かに進んでいる。しかし、そのペースの削減で、温暖化が本当に止まるのかどうかはっきりしない。仮に4度上がったとすると、北海道は関東の気候になり、関東は、沖縄台湾の気候になるという。移行期の問題はあるものの、シベリア、カナダには温暖な大平原が出現する。一方で太陽の黒点の観測によれば、氷河期が来てもおかしくない状況にあるという。温暖化がすすみ、ある時点で氷河期ファクターが効いてくるのかもしれない。一体どうなるのだろう。はっきりしていることは確実に異常気象が増えていくことだ。

 五行とは木火土金水(モクカドキンスイ)のことである。
木(モク) 森林の政治経済学
火(カ ) エネルギーの政治経済学
土 (ド)  農業食糧の政治経済学
金 (キン)  金属(鉄・非鉄)の政治経済学 
水 (スイ) 水の政治経済学
 当り前のことであるが、これらは相互に関係しており、しかも今までの政治だけでも、経済だけでも理解が進まない分野ではないだろうか。これをまとめて個人的には「新・陰陽五行の政治経済学」と呼ぶことにした。乞うご期待。