7つのコンテンツと戦略空間
「物語コンテンツ」なんてあまり聞いたことがない言葉をいきなり出したので現時点での考え方を補足します。実はコンテンツを7つに分けた方が分析しやすいのではないかと思っています。
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7つのコンテンツと戦略空間
1.コンテンツとは、娯楽経験、教養経験、脱日常経験、審美経験を得るために、文字、音声、映像を使って作られた音楽、映画、アニメ、ゲーム、書籍、新聞、テレビ、ウェブの情報内容と考えられる。
2.そうしたコンテンツにかかわる産業を情報産業としてみたとき、その産業は次のような3軸で形成される戦略空間にあると考えられる。
Ⅰ 送り手(大きな意味での技術)
①容器 や運搬手段としてのメディア
②制作ツールと技術
③作り手
Ⅱ 受け手(顧客)
年齢、世代、国籍、男女、生活シーン、生活スタイル
Ⅲ 7つのコンテンツ(大きな意味での商品)
①物語コンテンツ
神話、小説、昔話、映画、アニメ、ゲームの一部
②知識コンテンツ
事実、科学の仮説、考え方、日本語、語学、医学、〇〇学
③遊び競技コンテンツ
言葉遊び、カードゲーム、スポーツ競技、ギャンブル、趣味
④音楽コンテンツ
クラシック、ジャズ、ポップス、邦楽、長唄
⑤デザインコンテンツ
絵画、設計図、ファッション、着せ替えアイテム、模型
⑥感情交流コンテンツ
雑談、俳句、短歌、詩、感情表現、告白
⑦ビジネスコンテンツ
相場、取引情報、契約、IR情報、商品情報
3.思考実験
戦略空間の中で、人々は自らの存在を踏まえて、将来に向けての様々な活動をしています。その「思い、願い、こだわり」が意思をなったとき戦略が形成されます。ドラえもんの秘密の道具を人々の潜在的ニーズと考えたとき、どんな事業があり得るのかを考える。
①どこでもドア:行きたいところにどこへでも行けるドア
②タイムマシン:どんな時代の、どんな場所にも行くことが出来る
③タケコプター:頭に取り付けると、自由に空を飛びまわることが出来る
④翻訳コンニャク:食べるとどんな言葉でも理解でき、喋ることができるようになる
⑤お医者さん鞄:聴診器を当てるだけで、どんな病気かわかり治療もしてくれる
⑥暗記パン:覚えたいことをパンに書くと、その事を暗記できるパン
⑦四次元ポケット:スペアポケットいろいろなものを収納することができるポケット
⑧スモールライト:どんな物でも小さくしてしまう光を出すライト
⑨とりよせバッグ:欲しいものを言いながら手を入れると、欲しいものを掴むことができるバッグ
⑩タイムふろしき:ふろしきで物を包むと、新品にしたり古くしたりできる
⑪人生やり直し機:新しく生き直せる機械。但し、頭脳、体力、記憶、能力は戻らない
⑫ペーパーハウス:組み立てると実物大の家になり、住むことができる紙の家
⑬時間貯金箱:無駄な時間を貯めておいて、必要なときに使うことができる
⑭グルメテーブルかけ」食べたいものが何でも出てくるテーブルかけ
⑮動物語ヘッドホン:耳に当てると動物の言葉がわかり、ペットの言葉を理解したい
⑯水中酸素アメ:飴を舐めると水中でも呼吸することができる
16個のアイテムを挙げたところで、以下は宿題とする。