ウクライナ問題と反中同盟

 ウクライナの西部と東南部では、歴史が異なり、言語と宗教が違う。なぜ一つの国でいるのかで幾つも論文がかけそうな地域だ。今回のマレーシア航空機事件の真相はわからないが、反政府軍がミサイルを誤射したという説が有力だ。
 その後の展開は、ガザの問題を隠すかのように、世界の世論を「プーチンつぶし」という名のネオコンのシナリオで動かそうとしているかのようだ。しかしウクライナのような経済破綻国家を誰が援助するのだろうか。米国もEUも自分たちがその負担を持つとは言っていない。
 ブラジルのワールドカップの時にメルケル首相とプーチン大統領ウクライナの問題をどう収束させるかを話し合っていることから考えて、プーチン大統領は現実的だが、米国は、中欧、東欧出身のご先祖の影響を受けた反ロシア感情の強い人々によって動かされているようだ。
 国際関係論の戦略家とされるルトワック先生がいうように、素直に考えれば「米国陣営が勝つか、中国陣営が勝つかは、ロシアがどっちにつくかで決まる。そして、日本が引き続き独立を保っていられ るかどうかは、反中同盟全体の強さに大きく左右される」のではないだろうか。
米国にも立派な人はいっぱいいるのに、どういうわけか、荒っぽい人たちの声が大きい。